火星を掘って内部を調査 探査機インサイト、来年打ち上げに向けて開発進む

特徴的な2枚の展開式太陽電池パネルを広げた状態で開発中の「InSight(インサイト)」火星探査機 Image Credit:NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin

2015年5月27日、ロッキード・マーティン社はNASAの火星着陸探査機『InSight(インサイト)』の開発状況を公開した。インサイトは、2016年3月打ち上げを目指してコロラド州デンヴァー近くの同社の工場では、組み立てに続いて宇宙環境を模した試験が始まる。

「InSight:Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport」は、NASAが中心となって開発し、2016年3月に打ち上げ、2016年9月に火星着陸を目指す火星着陸探査機。ロッキード・マーティンが「フェニックス」探査機をベースに開発している。搭載観測機器にはフランス国立宇宙研究センター CNES、ドイツ航空中センター DLR、マックスプランク太陽系研究所などが協力している。

インサイトは、2016年の10月からおよそ700火星日(地球時間では約720日)にわたる観測を予定している。強い風による振動のため地震の観測が困難な火星でも使える地震計「SEIS」や、火星の地表から内部5mの深さまで槍状の機器を打ち込む「HP3」など、特徴的な観測機器を備えている。火星の地下や地震の観測により、火星、地球といった岩石質の惑星の成り立ちをより深く知ることができると期待されている。

ロッキード・マーティン工場で組み立て中のインサイト探査機本体 Image Credit:NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin

インサイト本体へ、火星大気圏突入時の「バックシェル」をかぶせる作業 Image Credit:NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin

インサイトの観測機器を搭載する「サイエンスデッキ」部分 Image Credit:NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin

インサイトの火星突入パラシュート試験 Image Credit:NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin

執筆者:秋山文野